Kitchen365 by ふれ愛交差点。

壱の重、弐の重、参の重

Recipes for everyone!

2015年12月号

© CGC JAPAN CO.,LTD.

ワンポイントメモ

お正月に欠かせない料理といえばおせち料理。元々は、元日と、五月五日の端午(たんご)や九月九日の重陽(ちょうよう)などの年5回ある五節句の「節日(せちにち)」に神様にお供えする「お節供(せちく)」と呼ばれる節句料理を指しましたが、後に節日の中でも重要な元日の祝い膳を指すようになり、現在に伝えられてきました。また、正月三が日は主婦を家事から解放するという意味もあって、保存が効く料理が中心になったともいわれています。

【重詰め】
おせち料理を重箱に詰めるのには、「めでたさを重ねる」という意味が込められており、元々は五段重(五の重は控えの重で、まだまだ幸せを詰められるようにと何も詰めない)や四段重といわれていますが、現在では三段重が多く使われるようです。上から「壱の重」、「弐の重」、「参の重」とされ、料理の種類や数は奇数を詰めるのがよいといわれますが、地方によって様々です。

壱の重
祝い肴三種のほか、昆布巻き、栗きんとんなどの「口取り」を詰めます。写真の詰め方は「市松」。9 つの正方形に分けて彩り良く詰めます。

弐の重
魚介の焼き物と、「口直し」の酢のものを詰めますが、現在では肉料理を詰めることもあります。

参の重
野菜やいもなど山の幸を使った煮物を詰めるのが一般的です。

材料・調理の目安

  • 使用した計量器具は、1カップ=200ml、大さじ=15ml、小さじ=5ml、米1カップ(1合)=180mlです
  • 使用するだしとしょうゆは特に明記のない場合、昆布・かつお風味のものと濃口しょうゆです
  • ごぼう、れんこん等のアク抜きの際、酢水の割合は、酢小さじ1に対して水1カップです
  • 材料に記載している野菜は、中サイズを基準にしています。また、材料の分量は30代~50代の方を想定しております
  • オーブントースターの加熱時間は1000Wの場合を基準にしています
  • 電子レンジの加熱時間は500Wの場合を基準にしています。600Wの場合は表示の時間の0.8倍を目安に調理してください
  • 調理時間はあくまでも目安です。準備などにより調理時間に違いがでる場合があります。作り方に(時間外)の表記がある場合、調理時間に「+」を付けています