ふれ愛交差点 2025年7月号
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くらしの歳時記土用の丑□□ふみづき□□フライパンに皮を下にして入れ、1尾につき酒大さじ1をふってふたをして中火にかけます。2〜3分蒸し焼きにすると、ふっくらとやわらかく温めることができます。ビールのおともにピッタリな枝豆は、大豆の未熟果です。枝付きのまま扱われていたのでこの名がついたようです。一般的な枝豆のほか、山形名産の「だだちゃ豆」、主に新潟で栽培される「茶豆」なども人気があります。ゆでておつまみとして食べるほか、ゆでてつぶした枝豆に砂糖を加え、□にからめたずんだ□もよく知られています。保存法枝豆は収穫後、どんどん風味が落ちてしまうので、早めにゆでることが大切です。すぐにゆでられない時はポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れましょう。ゆでたものはさやごと冷凍保存も可能です。とうもろこしは、古くから米や麦と並んで重要な穀物として、世界中で栽麦と並んで重要な穀物として 世界中で栽培されてきました。日本に入ってきたのは16世紀で、ポルトガルから持ち込まれたといわれています。形が似ていた「もろこし」という作物に、外国から来たことを示す「唐」をつけたのが、その名の由来です。野菜として食べるのは主にスイートコーンという甘みの強い品種ですが、品種改良が進み、より甘みの強いものも増えています。時間とともに甘みが落ちてしまうので、できるだけ早めに食べましょう。5〜10分ゆでるほか、ラップで包み、電子レンジで1本につき4〜5分加熱するのも手軽でおすすめです。ゆで方長い魚を開いて骨を取り、串に刺して甘辛いたれを「蒲焼き」とは、身の長い魚を開いて骨を取り、串に刺して甘辛いたれをつけて焼いたもののことをいいます。元はうなぎをぶつ切りにしたものにの穂」竹串を刺して焼いたもののことで、諸説ありますが、その姿が「蒲に似ていることからその名がついたといわれています。関東では背開きにして蒸してから焼く、関西では腹開きにして蒸さずに焼く、と調理法に違いがあります。おすすめの温め方July [文 「土用」は二十四節気の立春、立夏、立秋、立冬前のそれぞれ約18日間のことで年に4回あります。夏の土用は立秋前の18日間を指し、そのうち十二支で数えて「丑」に当たるのが土用の丑の日です。土用の間に丑の日が2回巡ってくる年もあり、今年は19日が一の丑、31日が二の丑と、7月中に2回の丑の日があります。 夏の土用の丑の日に、うなぎを食べる習慣が広まったのは江戸時代のこと。暑い時期にさっぱりした食べ物が好まれるため、うなぎが売れずに困り果てたうなぎ屋が蘭学者の平賀源内に相談したところ、源内は「本日土用丑の日」と貼り紙をさせ、この日にうなぎを食べると長生きできると宣伝を始め、これをきっかけにうなぎが飛ぶように売れたのが始まりという説がよく知られています。栄養豊富なうなぎはスタミナがつくため、夏バテ予防にもぴったりでした。 元々、土用の丑の日にはうなぎ以外にも、体に良い梅干し、うどん、うりなど「う」のつく食べ物を食べる風習があり、「食い養生」と呼ばれてきました。盛夏に向かうこの時期、しっかり食べて、 暑さに負けない体作りをしておきたいものです。月]1うなぎ(蒲焼き)焼き)枝豆とうもろこしの日の 食 材 7月

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