ふれ愛交差点 2025年5月号
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連載連載□□□□□□□□ううれしいお便りいただきました●旬食●旬食材の紹介が巻頭にあり、季節を感じます。また、その食材と身近にある調味料でパパッと作れるレシピの紹介があり、とても参考になります。     (広島県の読者より)たまねぎ、みょうがは薄切りに、青ねぎは小口切りにし、それぞれ水にさらしてしぼる。きゅうりは乱切りに、ミニトマトは4等分のくし形切りにする。わかめはサッと洗って食べやすい大きさに切る。にんにくは薄切りにする。かつおは全体に軽く塩をふり、しばらくおいてから、出てきた水気をペーパータオルなどでふく。フライパンに油を中火で熱し、2のかつおを入れ、全面を30秒〜1分弱ずつ、表面の色が変わるまで焼く。氷水を入れたボウルに3を入れ、あら熱が取れたら水気をふき、食べやすい厚さに切る。器に1、青じそ、4を盛る。塩をふって食べる。いて火で炙材料 (3〜4人分)かつお(刺身用さく)…300gたまねぎ…1/4個みょうが…1個青ねぎ…50g青じそ…2枚きゅうり…1/2本ミニトマト…4個わかめ(生)…20gにんにく…1かけ塩…適量サラダ油…適量著者 □□□□さん1人分97kcal 塩分0.7g調理時間15分※レシピは食べやすいように調整しています※1 いごっそう=気骨ある男性※2 はちきん=男まさりの女性※3 おきゃく=宴会や親睦会のこと松﨑淳子さん(左)と著者の服部一景さん自称“おかずの旅人”こと服部一景さんが全国のふるさとの味を紹介する『おかずの本』は、全都道府県版の刊行を目指しています。本のお問い合わせは<開港舎>へ。『ふれ愛交差点』編集部宛て黒潮にのって北上する初がつおは高知の旬の味覚。香りと鮮度が自慢です。高知のかつお漁は一本釣り。高々と釣り上げる豪快さは土佐人気質の「いごっそう(※1)」そのものです。「釣った魚を海水で洗って、捌る。まな板の上でちゃあちゃあと切って、塩をばあっとふって手で食べちゅう」と塩たたきのルーツを語るのは松﨑淳子さん(99歳)。土佐伝統食研究会会長で高知県立大学名誉教授の「はちきん(※2)」さん。「釣りたてだから塩だけでおいしい。炙っ 一服部景123457たら香味が増す」。塩たたきがあるのは料理店の自慢です。 高知の酒宴は「おきゃく(※3)」。「残ったかつおをしょうゆに漬けて白いごはんにのせて熱湯を入れてフタをする。そしたらかつおの表面が白うに…お茶漬けで食べたら絶品やねえ」。尽きない土佐弁の食談議は2019年刊行の『こうちのおかず』に取材インタビューそのままのかたちで掲載しました。日本の“ふるさとの味”を次世代に伝えていくことはCGCグループの願いです。今月は『こうちのおかず』からご紹介します。高知県に本部があるCGCグループのお店です 〈服部さん□ 「お便り・ご意見はこちらまで」住所:〒169-8531 東京都新宿区大久保2-1-14電話:03-5544-9127高知県の「かつおの塩たたき」

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