ふれ愛交差点 2025年3月号
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34論黒潮の流れにのった船旅から始まりました。前年から桜島の噴火活動が活発になった2010年です。ゆきのしたの取材は姶湾の奥にある軽石や火山灰のシラス台地で桜島の北部で、1日2回ほど噴火があるので出かける前には風向きのチェックが日課でした。風下の地域では細かい火山灰が降り注ぎ、車もライトを点灯しなければ運転できないほど暗くなるからです。「桜島の灰」を小瓶に入れたお土産も売られています。 ゆきのしたは雑木林や谷川沿いの湿った場所に自生し、庭で栽培もできる常緑の多年草です。苺のように「ラ連載連載□□□□□□□□□□□□□□□□ううれしいお便りいただきました※本誌に関するご意見・ご感想をお寄せください(宛先は裏表紙に掲載)近くのスーパーにはこの冊子が置いていないので、東京都から埼玉県のスーパーまで買い物に行っています。足も鍛えられて、一石二鳥です。       (東京都の読者より)干ししいたけは袋の表示通りに戻し(時間外)、水気をしぼって軸を取り、みじん切りにする。むきえびは包丁でたたく。ボウルにはんぺんを入れてすりこぎでつぶし、1、Aを加えてよく混ぜ、8等分にする。ゆきのしたの裏側に2をくっつけて広げる。ボウルに卵を溶きほぐし、冷水を加えて混ぜ、薄力粉を加えてさらに混ぜる。揚げ油を170℃に熱し、3を4にくぐらせて4分ほど揚げる。はんだまは素揚げする。MEMOゆきのした、はんだまは多年草で、地域によって素揚げや天ぷらなどにして食べられています。青じそや三つ葉、たらの芽などに代えても楽しめます。材料 (2人分)ゆきのした…8枚はんだま…8枚はんぺん…100gむきえび…75g干ししいたけ…2個 卵白…1個分A 片栗粉…大さじ1 塩…少々卵…1個冷水…100㎖薄力粉…100g揚げ油…適量鹿児島県に本部があるCGCグループのお店です●近●25著者 □□□□さん1人分272kcal 塩分1.2g 調理時間20分⊕※レシピは食べやすいように調整しています※写真の手前は、はんだまの素揚げです噴煙を上げる桜島自称“おかずの旅人”こと服部一景さんが全国のふるさとの味を紹介する『おかずの本』は、全都道府県版の刊行を目指しています。本のお問い合わせは<開港舎>へ。鹿児島の旅は最南端の島・与島から鹿児島港まで563㎞、市、錦 一服部景125□□江良□垂耳草□□□●    ンナー」(株からつるのように伸びる茎)で増え、初夏に花が咲きます。可憐な5弁花の白い下2枚が舌のようだから「雪の舌」、雪が降っても葉が枯れないので「雪の下」など、由来はいろいろ。鹿児島では「みだれぐさ」とか「ねっとぐさ」と呼ばれるそうです。葉をもんで耳に押し込んだら痛みがとれたから耳れ草、蒸した葉を冷まして貼ると火傷や腫れ物(ねっと)が治るから根太草」。産毛に覆われた丸い葉と葉脈の模様が虎の耳に似ているからです。 「天ぷらにしてん、んまかよ!」。葉の裏側に衣をつけて素揚げにしたり、サッとゆでてから和え物や酢の物、炒め物にしたりしていただきます。 〈服部さん□ (ねっとぐさ)。生薬としての名は「虎長年「ふれ愛交差点」を愛読していますが、12月号のおせちのレシピが今までよりわかりやすく、うれしくなりました。 日本の“ふるさとの味”を次世代に伝えていくことはCGCグループの願いです。今月は『かごしまのおかず』からご紹介します。鹿児島県の「ゆきのしたのすり身揚げ」

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