ふれ愛交差点 2025年2月号
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たらの下ごしらえの際煮立てた汁に大根お1236たらのみぞれがけろしを加えたら、すぐに火を止めます。煮るのではなく、軽く温めるていどと考えてください。大根おろしの食感や香りをいかすことができます。さらに、汁と完全に混ぜないでたらの上にかけるのがおすすめ。味に“ムラ”ができることで、均一ではないおいしさが生まれます。材料(2人分)生たら(切身)…2切れ(160g)大根…150g塩…小さじ1/4片栗粉…適量揚げ油…適量 だし汁…160㎖ 薄口しょうゆ、みりんA  …各大さじ1と1/3三つ葉の茎(みじん切り)、 しょうが(すりおろし)…各少々にふる塩の量は、たらの重さの約1%が目安です。揚げる直前に、出てきた汁気をふき、片栗粉をまぶしましょう。余分な水分が抜けると同時に、ほどよく下味がついて、生臭さを感じることなくおいしく仕上がります。作り方たらは3等分に切り、塩をふる。大根はすりおろしてざるに上げ、半量ほどになるまで汁気をきる。たらの汁気をふき、片栗粉を薄くまぶす。揚げ油を深さ2㎝ほど入れて170℃に熱し、たらを入れて2〜3分返しながら揚げ、器に盛る。鍋にAを入れて煮立て、大根おろしを加えてすぐに火を止める。ひと混ぜして2にかけ、三つ葉の茎、しょうがをのせる。〈林さん〉 おかずにもつまみにもなる和食の定番。私も修業時代にまかないでよく作った料理のひとつです。魚料理ではありますが、旬の大根のおいしさを味わう料理でもあります。大根の皮をむき、すりおろしたらざるに上げ、半量ほどになるまで自然に汁気をきってください。この汁気のきり方で味が大きく変わってきます。 今回はたらで作りましたが、鮭やぶり、鯛などほかの魚でもおいしくできます。豆腐で作れば揚げ出し豆腐に。応用がきくレシピですので、ぜひ、覚えて楽しんでいただけたらと思います。

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