連載連載□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□※2024年10月号P7に掲載しました「ふるさとのおかず(山形県)」の記事中に表記の誤りがありました。 「北上川中流域」は正しくは「最上川中流域」、 「県道120号」は「県道13号」です。お詫びして訂正いたします。著者 服部 一景さん1人分236kcal 塩分0.9g調理時間15分※レシピは食べやすいように調整しています九十九里浜沿岸の地域では、新年の縁起物として「はば雑煮」を食べるそうです本に関するお問い合わせは〈開港舎〉へ。地域、九十九里浜沿いし晩春には枯消滅する海藻。・小湊地区や夷地区など外 〈服部さん□ 部一123□□武間帯□□□茂死□□津隅に生え、20のり漂う磯の香りが何とも言えません。元旦にはば(幅)を食べれば「一年中、幅を利かせる」縁起物でもあります。 はば雑煮を食べる習慣は山の街だそうです。はばのりは外洋の岩の潮冬から春にかけて繁昔は北風に荒れる冬の海で岩に貼り付いたはばのりをつみ取り、海水で洗って細かく切ってすのこに広げて天日干しにするのが漁村の女性たちの仕事だったそうです。 現在では鴨川市の天房の磯場がある地域で生産されています。□と選りすぐりの山海の産物を入れた雑煮は旅の醍醐味です。「ひとり煮てひとり食べるお雑煮」…種田山頭火の句です。材料 (4人分)切り□…8個はばのり…2枚青のり…5gかつお節…適量だし汁…600㎖しょうゆ…大さじ1/2塩…小さじ1/3雑煮を食べたという正岡子規の句です。雑煮は年の初めの行事食、先祖代々伝えられた家庭の味です。年中行事が失われつつある今、雑煮の存在は貴重です。切り□にすまし汁とか、丸□に白味噌など、地域によってこだわりもあります。 「ウチらの雑煮は『はば』。新年の縁起物だし、欠かせない」と口を揃えるのは大網白里市や横芝光町のおかあさん。どちらの市町も県中央部の東側、九十九里浜沿岸の地域です。焼いた□をお椀に入れ、はばのりと青のりと鰹節をのせてだしをかけていただきます。ほん作り方鍋にだし汁を入れて中火にかけ、煮立ったらしょうゆと塩で味をととのえる。フライパンを中火で熱し、はばのりを入れて色が変わるまで両面を1分ほど乾りする。青のりも加え、香りが立つよ煎うに少し熱を加える。はばのりをもみほぐし、かつお節を混ぜる。□は焼いて椀に入れ、1をかけて2をのせる。MEMOはばのりは塩味が強いものもあるので、だし汁の塩分を調整してください。「雑煮食ふてよき初夢を忘れけり」…初夢を忘れてしまうほど腹一杯にふるさとの風土と季節に育まれた料理や食材を紹介する景『おかずの本』は、自称“おかずの旅人”こと、服全都道府県での発行を目指し刊行しています。日本の“ふるさとの味”を次世代に伝え続けていくことはCGCグループの願いです。今月は『ちばのおかず』からご紹介します。さんが今月ご紹介するのは千葉県に本部のあるCGCグループのお店です千葉県の「はば雑煮」です
元のページ ../index.html#22