ふれ愛交差点 2024年10月号
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12347東■■■根■市は山形盆地北部、北上川中流域の村山地方に位置します。山形新幹線の「さくらんぼ東根駅」はさくらんぼ生産量日本一にあやかった駅名です。駅東口の正面を鉄道と並行して走る県道120号東根尾■花■■沢■■線は江戸時代の羽■州■■■街道。奥■■州■■■街道の脇■■往■■還■■として整備されました。尾花沢から山寺の立■■石■■■寺■へ向かう芭蕉がこの道を通ったのは元禄2年(1689)の夏。咲き誇る紅■■花■■畑で花■穂■■を摘む娘を眺めて「行■■末■■は誰■■肌ふれむ紅の花」と一句。羽州街道六■■田■宿の交差点に腰を下ろした芭蕉像も建立されました。連載連載麩の伝道師・文四郎麩六代目著者 服部 一景さん1人分144kcal 塩分1.8g 調理時間25分⊕※レシピは食べやすいように調整しています本に関するお問い合わせは〈開港舎〉へ。材料 (4人分)車麩…3個ごぼう…1本にんじん…1/2本昆布…10㎝生しいたけ…4個 水…2カップ しょうゆ…大さじ2と1/2A 酒、みりん、砂糖  …各大さじ2揚げ油…適量山形県に本部があるCGCグループのお店です作り方昆布は水に30分ほど浸して戻し(時間外)、食べやすい大きさに切る。ごぼうは皮をこそげ落とし、幅5㎜の斜め切りにし、水に10分ほどさらして水気をきる。にんじんは乱切りにする。しいたけは軸を落として半分に切る。車麩は水に15分ほど浸して戻し、水気をしっかりしぼる。食べやすい大きさに切り、180℃に熱した揚げ油で3分ほど揚げる。鍋に1、2、Aを入れて、中火にかける。煮立ったら弱火にし、野菜がやわらかくなるまで10分ほど煮る。3を加えて2分ほど煮る。六田は白■■水■■川■■の扇状地に開かれた間■■の宿■■■。街道に沿って製麩所が点在するので「六田麩街道」とも。豊富な湧水と小麦畑、麩作りの材料が揃っていました。享和年間(1801〜)、上方の職人から技術を習得し、麩の製造が始まりました。文久年間(1861〜)創業の文四郎麩六代目は「旅人をもてなす食として宿屋で作られていた高価な食べ物だったのでしょう」と。六田麩は越後の車麩とは別物で、グルテンに混ぜる小麦はほんのちょっと。ふっくらときめ細かい焼き上がりになります。煮崩れしにくく、つるりとした舌触りもグルテンが多いからの食感とか。具材やだしのうまみをたっぷり含んだお麩の煮物は古■■里■■の自慢料理です。 〈服部さん■ ふるさとの風土と季節に育まれた料理や食材を紹介する『おかずの本』は、自称“おかずの旅人”こと、服■■部■■一■■景■■さんが全都道府県での発行を目指し刊行しています。日本の“ふるさとの味”を次世代に伝え続けていくことはCGCグループの願いです。今月は『やまがたのおかず』からご紹介します。今月ご紹介するのは山形県のおかず「麩の揚げ煮」です

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