神■■無■月■■特徴選び方保存法さばは「真さば」と「ごまさば」が一般的ですが、秋から冬にかけておいしいのは真さばです。脂がのった秋のさばを「秋さば」、冬のさばを「寒さば」といいます。塩焼きやみそ煮などの定番和食だけでなく、洋風、中国風の料理にもよく合う、使い勝手のよい魚です。DHAやEPA、ビタミンB12などを含みます。皮がピンとはり、しわのないもの、ふっくらとして身が黒ずんでいないものがおすすめです。脂がのったものは、皮と身の間に脂の層があります。さばは鮮度が落ちやすい魚です。ペーパータオルで表面の水気をしっかりと取り、ラップでピッチリと包んで冷蔵庫へ。翌日には食べきりましょう。2■料理/重信初江(表紙、P9-10、13、25)、小田真規子(P3-4)、林亮平(P5-6)、藤野嘉子(P8、11-12、14-18)、藤野貴子(P19-20)、牧野直子(P21-22) ■撮影/鈴木泰介(表紙、P8-20、25)、岡本真直(P3-4)、野口健志(P5-6、21-22) ■スタイリング/吉岡彰子(表紙、P8-20、25)、深川あさり(P3-6、21-22) ■イラスト/西田敦美(P2) ■栄養計算/株式会社フードアンドヘルスラボ ■校正/株式会社ぷれす、畠山美音 ■デザイン/Comboin(西野直樹)、佐藤秀紀(P23-24) ■編集/石田純子、久保木薫、荒巻洋子、入江由記 10月が「神無月」と呼ばれる理由は、この月に日本中の神様が、島根県の出雲大社に集まって「神■■議■■り」という会議をするので、地域の神々が留守になってしまうことから名付けられたという説が有名です。神様が集まるとされる出雲地方では、反対に「神■■在■■月■■」と呼ばれます。神無月の「無」は「の」という意味で、「神の月」からそう呼ばれるようになったという説もあります。「神議り」では、人間の運命や縁結びなどを決定するといわれ、出雲大社が縁結びの神様として知られているのはそのためです。秋の深まりを感じる「寒■■露■」 10月8日は二十四節気のひとつ、「寒露」です。寒露とは晩秋から初冬に降りる冷たい露のことをいいます。朝晩の冷え込みが強くなり、秋の深まりを感じる頃。さわやかな晴れり秋深まりを感じる頃さわかな晴れの日が続き、山では紅葉が見頃を迎えます。 とれたての新米が出回るほか、栗や柿、秋さばなど、この時期ならではの食材が店頭をにぎわせ、食欲をそそる季節でもあります。おいしくて栄養豊富な旬の味覚をじゅうぶん味わい、冬の寒さに負けない体づくりを始めましょう。くらしの歳時記秋さば
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