水■無■月■■特徴選び方保存法主に流通しているのは「まいわし」で、体に黒い点が一列に並んでいるのが目印です。この季節のいわしは脂がのり、「入梅いわし」と呼ばれて人気があります。日本では古くからなじみのある魚で、塩焼きや煮つけ、照り焼き、刺身といった和食はもちろん、トマト煮やマリネなど、洋風の料理にも幅広く使えます。DHA、EPAを含みます。目が黒く澄んでいるもの、身に光沢があり、丸々と太っているものがおすすめです。頭と内臓を除いて水洗いし、水気をよくふいてぴっちりとラップで包んで冷蔵庫へ。傷みやすい魚なので、早めに食べましょう。2■料理/重信初江(表紙、P7-8、14、20)、小田真規子(P3-4)、林亮平(P5-6)、石原洋子(P9-13、15-19)、牧野直子(P21-22) ■撮影/鈴木泰介(表紙、P7-8、14、20)、岡本真直(P3-4、21-22)、野口健志(P5-6)、原ヒデトシ(P9-13、15-19) ■スタイリング/吉岡彰子(表紙、P7-8、14、20)、阿部まゆこ(P3-4)、宮沢ゆか(P5-6)、深川あさり(P9-13、15-19、21-22) ■イラスト/西田敦美(P2) ■栄養計算/株式会社フードアンドヘルスラボ ■校正/株式会社ぷれす、畠山美音 ■デザイン/Comboin(西野直樹)、佐藤秀紀(P23-24) ■編集/石田純子、久保木薫、荒巻洋子、入江由記 6月は「水無月」と呼ばれます。梅雨時でじめじめとした6月がなぜ「水の無い月」なのでしょうか。「無」の文字が「の」を表し、「水の月」であるとする説が有力のようですが、旧暦では田植えを終えた時期で、「皆■■仕■尽■■」と呼ばれたからとか、梅雨が明けて日照りが続くため「水の無い月」としたなど、諸説あります。6月にはほかにも、蒸し暑さが続いて涼しい風が待ち遠しいという意味の「風■■待■■月■■」といった風流な別名があります。楽しい梅仕事の季節がやってきます 太陽が黄経80度に達した日、例年6月11日頃は、暦の上で梅雨の始まりを表す「入■■■梅■■」です。ただし、実際の梅雨入りは各地で異なり、気象庁がその年の気象状況をもとにして発表します。ぐずついた天気が続きますが、美しいあじさいの花が見ごろを迎え、梅の実が出回る季節でもあります。甘い香りに包まれながら、梅酒や梅干し作りなどの梅仕事を楽しんでみてはいかがでしょうか。くらしの歳時記いわし
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