1234龍神塚■古墳7連載連載■■■■■■■■■■■境町にある八を囲むレタス畑著者 服部 一景さん1人分299kcal 塩分2.3g 調理時間15分⊕※レシピは食べやすいように調整しています本に関するお問い合わせは〈開港舎〉へ。材料 (2人分)レタスの葉…3枚豚ひき肉…100g木綿豆腐…1丁(300g)しょうが…¹⁄2かけ薄力粉…小さじ2 片栗粉…大さじ2 ごま油…小さじ1A 砂糖、塩、こしょう…各少々しょうゆ、ラー油(お好みで)「春もはや山吹白く萵■苣■■苦し」。初鰹で知られる江戸の俳人・山口素堂の句。「チシャ」はレタスの和名、山吹とともに春の季語です。元禄の『農業全書』に載っている絵は直立して葉が繁る掻■きチシャ。奈良時代には使われていた日本古来のチシャです。結球するヨーロッパ系の玉チシャがサラダ用生野菜として食べられたのが昭和30年代、レタスの英名とともに広まりました。 冷涼な気候を好むレタスの二大生産県は夏の長野と春の茨城。春レタスの出荷量は茨城県がトップです。「坂東太郎」と呼ばれた利根川から、江戸川が分流す…各適量作り方豆腐はペーパータオルに包んで重しをのせ、30分ほどおいて水切りする(時間外)。しょうがはみじん切りにする。レタスはせん切りにし、薄力粉を薄くまぶす。ボウルに1、豚ひき肉、Aを入れてよく混ぜ合わせ、8〜10等分にして丸める。3に2を貼りつけ、耐熱の皿に並べ、ラップをふんわりとかけて電子レンジ(600W)で5分加熱する。5 お好みでしょうゆ、ラー油をつけて食べる。旬を知るのに、風土や時代の生活感覚が凝縮された歳時記は重宝します。■城県に本部があるCGCグループのお店でする左岸の境町は江戸から明治にかけて利根川水運で賑わった河■岸■の街。利根川流域の田園地帯や猿島台地など水捌けの良い平坦地は野菜栽培に最適。都心から50㎞圏内という立地も手伝って首都圏への野菜の供給基地になりました。昭和32年に栽培を始めた金岡地域は茨城レタスの発祥地です。シャキシャキ食感はレタスの代名詞。朝採りを出荷するために夜明け前から収穫作業を行います。利根川の土手一面の菜の花や桜並木とともに古墳時代後期の八龍神塚古墳を囲む旬のレタス畑は境町を彩る春の風物です。 〈服部さん■ ふるさとの風土と季節に育まれた料理や食材を紹介する『おかずの本』は、自称“おかずの旅人”こと、服■■部■■一■■景■■さんが全都道府県での発行を目指し刊行しています。日本の“ふるさとの味”を次世代に伝え続けていくことはCGCグループの願いです。今月は、2014年に刊行した『いばらきのおかず』からご紹介します。今月ご紹介するのは■城県のおかず「レタスシューマイ」です
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