■■魚へんに師と書いて「鰤」。師走の頃においしい魚です。成長するにつれ、呼び名が変わる「出世魚」です。東日本では、わかし→いなだ→わらさ→ぶり、西日本では、つばす→はまち→めじろ→ぶりなど、地方によっていろいろな呼び名があります。このことから、立身出世を願う縁起物として、お正月やお祝いの料理に使われます。冬に水揚げされる「寒ぶり」は春の産卵に備えて太り、身が締まっておいしくなります。ツヤがあり、血合いの部分が鮮やかな紅色のものがおすすめです。表面の水分をペーパータオルでふき取り、1切れずつラップで包んで冷蔵庫へ。傷みやすい魚なので、翌日には食べきるようにしましょう。2■料理/重信初江(表紙、P15-19)、小田真規子(P3-4)、林亮平(P5-6)、小林まさみ(P7-14、20)、牧野直子(P21-22) ■撮影/鈴木泰介(表紙、P5-6、10下、13中、15-19)、岡本真直(P3-4)、原ヒデトシ(P7-10中、11-13上、13下-14、20)、野口健志(P21-22) ■スタイリング/吉岡彰子(表紙、P15-19)、阿部まゆこ(P3-4)、宮沢ゆか(P5-14、20)、浜田恵子(P21-22) ■イラスト/バーバラ(P2) ■栄養計算/株式会社フードアンドヘルスラボ ■校正/株式会社ぷれす、畠山美音 ■デザイン/Comboin(西野直樹)、佐藤秀紀(P23-24) ■編集/石田純子、久保木薫、荒巻洋子、平山祐子2月は「師走」と呼ばれます 12月は「師走」と呼ばれます。ふだんは落ち着いている師(僧侶)も、年末は各家庭で読経などの仏事を行うために忙しく、走り回ることからそういわれています。ほかにも、年が終わるという意味の「年果つ(としはつ)」や、四季の果てる月を表す「四極(しはつ)」が「しはす」に変化したという説など、その由来は諸説あります。 師走のほかにも、春の暦である睦■月■■(1月)を待つ月を意味する「春■■待■■月■■」、旧暦の師走は立春前の最も寒さが厳しい時期に当たることから「苦■寒■■」などの別名もあります。る師(僧侶)も、年末ています。また、そばは切れやすいため、この一年の苦労や災いを切り離して新年を迎えるという意味もあるようです。健康長寿の願いを込めて 12月31日、大■■■■■■日には年越しそばを食べる風習があります。これは江戸時代に広まったもので、細く長いそばに健康長寿の願いが込められくらしの歳 時 記師しわす走ぶり
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