ふれ愛交差点 2023年12月号
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おせち料理といわれ18一の重【祝い肴】黒豆“まめ”は元来、健康、丈夫を意味する言葉で、家族がまめまめしく(勤勉に)働き、まめ(健康)に暮らせるようにと願います。田作り(19ページ参照)小魚は田畑の肥料に使われたことから「田作り」または「五ご万ま米め」と呼ばれ、五穀豊穣を願います。数の子にしんはひと腹の卵の数が多いことにあやかり、子孫繁栄を願います。たたきごぼう地中深く根を張るごぼうのように、家の基礎がしっかりと安泰であることを願います。二の重【焼きもの】えび腰の曲がった老人にたとえ、家族が元気で長生きできるようにと願います。松■■風■■焼き上面にけしの実などをまぶし、裏には何もないことから、隠し事のない正直な生き方ができるように、との意味が込められています。ぶりの照り焼きぶりは成長するにつれて名前が変わる「出世魚」で、出世と出生を運ぶ縁起のよい魚といわれています。【口取り】伊達巻き書物や絵画の巻き物に似ていることから、学問にすぐれ、文化的に発展することを願います。族が元気で長ぶし、裏には何もないこときるように、との意味がおせちにワインを合わせるなど、格式張らずに楽しむのもおすすめです。定番のおせちに、少し洋風のアレンジを加えた洋風松風焼き(19ページ参照)や、生ハム、チーズなどを盛り合わせます。この時も盛る種類は奇数にします。祝い肴三種とは、おせちの基本とされる「黒豆」「数の子」「田作り」の三種のことで、これにお餅(お雑煮)があれば、新年を祝うことができるとされています。黒豆や田作りを「たたきごぼう」に代える地域もあります。三の重【煮もの】いり鶏穴が開いて見通しのよいれんこん、地に根づくごぼうなどの素材を煮て合わせ、仲のよい家族を表します。※左ページのおせちの詰め方を解説しています。地域によって詰め方は異なります。【口取り】紅白かまぼこ紅色は邪気を祓はらう色、白は清らかさを表す色で、縁起のよかさを表す色で、縁起のよ日の出に似ていることかい色の組み合わせです。形が初日の出に似ていることから使われるという説もあります。昆布巻き昆布は「よろこぶ44」につながるとして祝い事には欠かせない祝い事には欠かせない縁起のよい食材です。栗きんとん(19ページ参照)きんとんは「金団」と書き、財宝のような黄金色であることな黄金色であることから、金運に恵まれることを願います。【酢のもの】紅白なます細切りの大根とにんじんを、祝い事に使う紅白の水引きに見立て、平和を願います。ワインに合う洋風盛りも皿盛りにするなら祝い肴三種盛り

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