連載連載123425老人会の芋煮会著者 服部 一景さん1人分208kcal 塩分1.2g 調理時間20分※レシピは食べやすいように調整しています老人会の3年ぶりの恒例行事です。以前は最上川河畔が舞台でしたが、健康を気遣って地区公民館で開催することになりました。 寒河江では芋煮のことを「いもこ汁」と言います。当日は朝早くからお寺の台所で下準備。さといも・薄切り牛肉・こんにゃく・ごぼう・長ねぎ・しめじが定番の食材で、醤油で味付けします。庄内ではちょっと違って、豚肉・こんにゃく・長ねぎ・油あげ・しいたけを具材にした味噌仕立てです。 芋煮の発祥地といわれる中山町には、最上川舟運の船着場があった場所に「鍋■■掛■■松■■」が立っています。荷待ちの船乗りや商人が囲んだ鍋が芋煮の始まりだといわれています。3年ぶりの芋煮会は笑顔がこぼれる会でした。本に関するお問い合わせは〈開港舎〉へ。材料 (4人分)さといも…400g牛肉(切り落とし)…150gごぼう…50g長ねぎ…²⁄3本まいたけ…60g しょうゆ、酒 …各大さじ1¹⁄2A 砂糖…大さじ1だし汁…3カップ 「芋煮」は秋の季語、川■■原■で行われる芋煮会は山形の風物詩、県民総がかりのお祭りです。その代表は山形市馬■見■ヶ■崎■■の河川敷で行われる日本一の芋煮会です。主役は「鍋太郎」、直径6m50㎝重さ4トンの巨大鍋です。10トンの大型クレーンで吊り上げて3万人分の芋煮を作ります。平成元(1989)年から続くフェスティバルです。 残暑が峠を越して立秋が近づく頃、週末になると県内各地の河川敷広場や川原に、家族や友達、職場の仲間たちが集まって芋煮会が開かれます。自然の中で旬の味を分かち合うほかに、「同じ釜の飯■■を食う」のも芋煮会の目的かもしれません。 「蔵■王■■の御■釜■■」で知り会った寒■河■江■の住職からコロナ禍で中断していた芋煮会を再開するという連絡がありました。山形県に本部があるCGCグループのお店です作り方ごぼうはささがきにして水につける。さといもは皮をむき、ひと口大に切って鍋に入れ、たっぷりの水を注いで中火にかける。煮立ってから4分ゆで、ざるに上げて水気をきる。牛肉は食べやすい大きさに切り、長ねぎは斜め切りにし、まいたけは小房に分ける。鍋にだし汁、1のごぼうとさといもを入れて弱めの中火にかける。沸騰したら3分ほど煮込む。A、牛肉、まいたけを加えて2〜3分煮込み、長ねぎを加えてサッと煮る。〈服部さん〉 ふるさとの風土と季節に育まれた料理や食材を紹介する『おかずの本』は、自称“おかずの旅人”こと、服■■部■■一■■景■■さんが全都道府県での発行を目指し刊行しています。日本の“ふるさとの味”を次世代に伝え続けていくことはCGCグループの願いです。今月は、今年7月に刊行した最新刊『やまがたのおかず』からご紹介します。今月ご紹介するのは山形県のおかず「芋煮」です
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