ふれ愛交差点 2023年10月号
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一般的にさばといえば、真さばかごまさばです。この時期の真さばは「秋さば」と呼ばれます。春に産卵を終え、秋に再びたっぷりと栄養を蓄えるので、最も脂がのっておいしいとされています。青背の魚の中では、DHAやEPAが多く、そのほかビタミンD、B12などを含みます。ほぼ全国で水揚げされますが、「金華さば」「関さば」などブランドさばは質が高く人気気があります。切身のものは、皮がピンとはってしわがない、全体体的にふっくらとしているものがおすすめです。一尾なら目が澄んでいるものを選びましょう。切身は表面の水分を取り、ラップで包んで冷蔵庫へ。一尾丸ごとのものは内臓を除くなど下処理をしてから保存します。傷みやすいので翌日には調理しましょう。2■料理/重信初江(表紙、P5-18、25下)、小田真規子(P3-4、26上)、林 亮平(P25上)、牧野直子(P19-20、26下) ■撮影/鈴木泰介(表紙、P5-18、25下)、岡本真直(P3-4、19-20、26)、野口健志(P25上) ■スタイリング/吉岡彰子(表紙、P7、11、17-18、25下)、阿部まゆこ(P3-4、26上)、宮沢ゆか(P25上)、肱岡香子(P5-6、8-10、12-16)、浜田恵子(P19-20、26下) ■イラスト/バーバラ(P2) ■栄養計算/株式会社フードアンドヘルスラボ ■校正/株式会社ぷれす、畠山美音 ■デザイン/Comboin(西野直樹)、佐藤秀紀(P21-22) ■編集/石田純子、久保木薫、荒巻洋子、平山祐子 「神無月」は10月の和風月名です。「かみなしづき」と読むこともあります。由来は諸説ありますが、旧暦の10月に日本各地の神様が島根県の出雲大社に集まり、「神■■議■■り」という会議をするため、島根県以外の神々が留守になるということから「神の無い月」とする言い伝えがよく知られています。反対に出雲地方では「神■■在■■月■■」と呼ばれます。全国から神様が集まる出雲大社では、神々を迎える「神■■迎■■■祭■■」、神議りを行う「神■■在■■祭■■」、神々を見送る「神■等■去■出■祭■■」が行われます。神議りでは、神々が人間の運命、縁結びなどを決定するといわれています。出雲大社が縁結びの神様として知られているのはそのためです。実りの秋を堪能しましょう この頃は米をはじめとする、秋の味覚の収穫が真っ盛りとなる季節です。一年に一度、収穫無月」は10月の和風月名でむこともありますされる新米、さつまいも、柿などの野菜や果物が出回り、食卓をにぎわせます。実りの秋を堪能しながら、冬に備えて体調をととのえておきましょう。くらしの歳 時 記神かん無な月づきさば

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