えびは粘りが出るまでうまみたっぷりのしいた1236しいたけのえびしんじょう詰めけが主役の料理です。なるべく大ぶりで肉厚なしいたけを選んでください。しんじょうを詰めるかさの内側には、片栗粉をはけを使ってていねいにまぶし、しいたけの表面にもサッとまぶします。こうすることでしんじょうがはがれにくくなって一体感が生まれ、口当たりよく仕上がります。焼くと少し縮むので、しんじょうはこんもりと詰めましょう。包丁でたたきます。塩を加えてたたくことでしっかりとまとまります。粗めの身が残っていてもOK。なめらかな部分とプリッとした部分の2つの食感が楽しめて、食べ飽きません。仕上げに少し火を強め、しんじょうの面に軽く焼き色をつけてもいいでしょう。より香ばしさが加わって、ひと味違ったおいしさになります。材料(2人分)生しいたけ…4個えび(殻付き)…8尾(正味140g) 溶き卵…¹⁄3個分 長ねぎ(みじん切り)…3㎝分A しょうが(みじん切り) …小1かけ分塩…適量酒…大さじ1¹⁄2片栗粉…適量サラダ油…大さじ1大根おろし、細ねぎ(小口切り)、 ぽん酢しょうゆ…各適量作り方えびは殻をむき、背に切り目を入れて背わたを取る。塩少々をふってもみ、水洗いする。水気をきってボウルに入れ、酒をふってもむ。まな板に取り出して塩ひとつまみをふり、包丁で粗くたたく。粘りが出てきたらボウルに入れ、Aを加えて混ぜる。しいたけは軸を切り、かさの内側を中心にはけで片栗粉をしっかりとまぶし、かさの表面にもサッとまぶす。1を4等分してしいたけのかさの内側にこんもりと詰める。フライパンに油を弱火で熱し、2をしいたけのかさの表面を下にして入れ、ふたをする。5〜6分焼いてしんじょうの色が変わったら返し、ふたをせずに5〜6分焼く。半分に切って器に盛り、細ねぎをのせた大根おろしとぽん酢しょうゆを添える。 今回はえびのしんじょうをしいたけと合わせて焼き、秋らしいひと品に仕立てました。しいたけやえびの風味を堪能できるよう、あっさりしたおろしぽん酢で召し上がってください。 また、仕上げにしょうゆとみりんがベースの照り焼きだれを加えて、甘辛味を煮からめるのもおすすめです。〈林さん〉 「しんじょう」とは、白身魚やえび、鶏肉などのすり身につなぎを加えて、焼く、蒸す、煮る、揚げるなどの調理をしたもののことをいいます。「しんじょ」と呼ばれることも。古くから食べられていた和食のひとつで、地域によって具材や調理法などに特色があります。
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