ふれ愛交差点 2023年6月号
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連載連載A1234朝市通りの風景著者 服部 一景さん1人分240kcal 塩分1.9g 調理時間20分※レシピは食べやすいように調整しています本に関するお問い合わせは〈開港舎〉へ。サラダ油…小さじ225材料 (2人分)あじ(三枚おろし)…4尾分青じそ…10枚長ねぎ(みじん切り)…¹⁄4本分しょうが(みじん切り)…1かけ分みそ…大さじ1¹⁄3作り方あじは小骨を取って皮をはいで、幅3㎜の細切りにする。青じそ2枚はみじん切りにする。まな板に1とAをのせ、混ぜながら包丁で粘りが出るまでたたく。2を4等分にして小判形にととのえ、それぞれ青じそ2枚で上下を挟む。フライパンに油を熱し、3を並べる。ふたをして弱めの中火で約4分焼き、返して3分ほど焼く。  旬を味わう一番の方法は「とれたて」を食べることです。畑でかじる野菜の味は手塩にかけて育てた作り手へのごほうび。海の上でも漁の後に食べる漁師めしは旬のごちそう。「あじのさんが焼き」は漁師めしから生まれた房総半島の郷土料理です。揺れる船の上でとれた魚をみそやねぎと合わせて粘りが出るまで包丁でたたいたのが「なめろう」。あまりのおいしさに皿を舐めろう!? 真偽はともかくそれを焼いたのが「さんが焼き」です。 とれたてのあじを求めて勝浦へ。古くから漁師町として栄えた勝浦には天正19(1591)年以来ずっと続く朝市があります。岐阜の高山、石川の輪島と並ぶ三大朝千葉県に本部のあるCGCグループのお店です市のひとつ。朝市通りには早朝からとれたての旬の野菜や魚介が並びます。 あじ(語源は「味」とか!?)は夏を代表する大衆魚で、日本沿岸に群れで生息する青魚です。涼を求める江戸っ子に人気だった舟遊びの時の粋な料理が「沖■■■■■膾」。釣ったあじ、さより、いわしをたたきにして生姜醤油で食べる舟上の料理です。 初夏は心ときめく季節。昏■れなずむ夕暮れ時、仕事帰りに路地を折れてちょっと寄り道。イキのいいあじでたたき、みそとねぎを加えてなめろう、さんが焼き。三枚におろした中落ちを二度揚げした骨せんべいなど、旬のあじづくしは初夏の定番料理です。〈服部さん〉ふるさとの風土と季節に育まれた料理や食材を紹介する『おかずの本』は、自称“おかずの旅人”こと、服■■部■■一■■景■■さんが全都道府県での発行を目指し刊行(現在14冊を発行)しています。日本の“ふるさとの味”を次世代に伝え続けていくことはCGCグループの願いです。今月は、2014年に刊行した『ちばのおかず』からご紹介します。今月ご紹介するのは千葉県のおかず「あじのさんが焼き」です

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