■世魚2■■■■■めばる産卵期を迎える春から初夏にかけて、身がふくらんでおいしくなります。砂を含んでいることがあるので、塩分濃度約3%の塩水に2〜3時間つけて(気温が高い時は冷蔵庫で)、砂抜きをしてから調理しましょう。うまみ成分を豊富に含むので、みそ汁などはだし汁を使わなくてもおいしく作れます。口がしっかり閉じているもの、殻に厚みがあり、粒が大きいものがおすすめです。購入後、2日以上おくなら冷凍保存がおすすめです。必ず砂抜きをして水気をきり、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。使う時は凍ったまま調理します。さわら[めばる] 皮に光沢があるものを選びましょう。体長20㎝ほどのもの [さわら] 皮が銀色に光っているもの、切身は身に透明感があるも がおいしいとされています。のを選びましょう。■■魚■■告■■めばる、さわらは春の訪れを告げる「春めばるの「はる」は「春」ではなく、目が大きく張り出しているという意味の「張る」で、漢字では「眼張」と書きます。さわらは春が来ると瀬戸内海に集まるため、漢字では魚へんに春(鰆)と書きますが、実は関東では脂ののった冬から春のさわらも人気です。体長は60㎝以上で細長く「狭い腹」が転じて「さわら」と呼ばれるようになりましで、小さいものはさごし(さごち)という名です。いずれた。出も煮つけや焼き魚などに人気の魚です。」と呼ばれます。しかし、■ 料理/重信初江(表紙、P11-12、18下、19、25)、小田真規子(P3-4)、林亮平(P5-6)、石原洋子(P7-10、13-18上)、牧野直子(P21-22) ■撮影/邑口京一郎(表紙、P11-12、18下、19、25)、原ヒデトシ(P3-4、7-10、13-18上)、野口健志(P5-6)、岡本真直(P21-22) ■スタイリング/吉岡彰子(表紙、P11-12、18下、19、25)、阿部まゆこ(P3-4)、宮沢ゆか(P5-6)、深川あさり(P7-10、13-18上)、浜田恵子(P21-22)■イラスト/バーバラ(P2) ■栄養計算/株式会社フードアンドヘルスラボ ■校正/株式会社ぷれす、畠山美音 ■デザイン/Comboin(西野直樹)、佐藤秀紀(P23-24) ■編集/石田純子、久保木薫、荒巻洋子、平山祐子 「穀■■雨■」は二十四節気のひとつで、春の終わりにさまざまな穀物をうるおす雨が降る頃のことです。せっかく気候のよい時期に雨が降るのは残念と思うこともありますが、この頃の雨は「百■■■穀■■春■■雨■■」とも呼ばれ、作物にとっては恵みの雨となり、青々とした芽吹きをもたらします。 「穀雨になると霜が降りることもなくなる」といわれ、変わりやすい春の天気も安定し、日差しも強くなって、農家では田植えの準備をする目安となります。 夏野菜の種まきにも最適な時期。ゴーヤーなどを育て始める人も多いのではないでしょうか。また、つつじやぼたん、藤の花が咲き始め、周囲の緑に鮮やかに映えて、私たちの目を楽しませてくれます。 穀雨を過ぎれば、いよいよ夏の始まりを告げる八十八夜が訪れます。くらしの歳 時 記穀雨4月20日十四節気のひとつであさりめばる・さわら
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