連載連載123420作り方まだけのこは長さ5㎝ほどの斜め切りにする。鍋にAを入れて中火にかけ、1を加えて、時々混ぜながら汁気がなくなるまで10分ほど煮る。別の鍋にBを入れて弱火にかけ、木べらなどで混ぜ続ける。ツヤが出てもったりしてきたら火からおろす。木の芽はすり鉢ですりつぶし、3と混ぜ合わせ、2をあえる。MEMOまだけのこが手に入らなければ、たけのこの水煮でもおいしく作れます。南アルプスの鋸■■■■岳■■から流れ出る釜■■無■■川■■は、笛■■吹■■川■■と合流して富士川と巨大なたけのこが「道の駅とみざわ」の目印です名前を変え、駿河湾に向かって一気に流れ下ります。山形の最■上■■川■■、熊本の球■磨■川■■と並ぶ日本三大急流ですが、古くは舟■■■運■■が盛んな河川でした。駿河の海産物や日蓮宗総本山のある身■延■■山■■詣■■での足として利用されました。富士山西麓の山間を縫う流れに沿って国道も通ります。駿河と甲斐を結ぶ道は、盆地側から「駿■■州■■■往■■還■■」、海側からは「甲■■州■■■往■■還■■」と呼ばれた食の道。駿河湾の鮑■■■を醤油に漬けて運んだら馬の背で揺られてよい味加減になったとか。海のない山梨県の名産品「鮑■■■の煮■貝■■」誕生の逸話も残ります。国道52号線脇に立つ巨大なたけのこは「道の駅とみざわ」の目印。気候温暖で降雨量の多い富士川流域の峡■■■南■■地■域■■は孟■■宗■■竹■■のたけのこの産地です。最南端の南部町では県内の約4割を生産しているそうです。春の訪れは桜前線、その後を追って旬の味覚、孟宗竹のたけのこ前線も北上します。約600余種も生育していますが、食用は数種です。孟宗竹の後は淡■竹■■のたけのこと続き、アクが少なく淡白な味わい。その次が真■竹■■です。アクが強いので「苦■■竹■■」の別称がありますが、歯応えと風味がよいたけのこです。手入れの行き届いた竹の林はさらさらと光が舞い、清■■々■■しく心洗われるようです〈服部さん〉。山梨県に本部のあるCGCグループのお店です著者 服部 一景さん1人分73kcal 塩分2.0g 調理時間15分※レシピは食べやすいように調整しています本に関するお問い合わせは〈開港舎〉へ。材料 (4人分)まだけのこ(水煮)…350g だし汁…200㎖ みりん…小さじ2A 塩…少々木の芽(さんしょう)…20枚(2g) 白みそ…大さじ3 だし汁、みりんB …各大さじ1 塩…少々ふるさとの風土と季節に育まれた料理や食材を紹介する『おかずの本』は、自称“おかずの旅人”こと、服■■部■■一■■景■■さんが全都道府県での発行を目指し刊行(現在14冊を発行)しています。日本の“ふるさとの味”を次世代に伝え続けていくことはCGCグループの願いです。今月は、2011年に刊行した『やまなしのおかず』からご紹介します。今月ご紹介するのは山梨県のおかず「まだけのこの木の芽あえ」です
元のページ ../index.html#22