ふれ愛交差点 2023年2月号
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1236連載連載著者 服部 一景さん桜海老の水揚げが多い由比漁港、シラス漁で知られる用宗漁港、タカアシガニの戸田漁港など、港町の至る所で海の幸が楽しめます。さば・あじ・いわし・さんまなどは背が青く腹側が白いので「青魚」と呼ばれ、DHAやEPAを豊富に含む魚です。年間水揚げの7割がさばを占める焼津小川港では、光に集まる性質を利用した「たもすくい網漁」などで捕獲します。さば漁の船の火を表す「鯖■■火■」は夏の季語です。冬場の脂ののった「まさば」は脂も味わう料理で、夏場の「ごまさば」は鯖節や黒はんぺんの原料になります。1人分187kcal 塩分2.0g 調理時間15分※レシピは食べやすいように調整しています本に関するお問い合わせは〈開港舎〉へ。材料 (4人分)さば…200g絹ごし豆腐…100g みそ…小さじ²⁄3 しょうが(すりおろし)A  …1かけ分 片栗粉…大さじ2 だし汁…4カップB 酒…大さじ2 みそ…大さじ2C しょうゆ…小さじ1細ねぎ(小口切り)…適量「ふじのくに」静岡は、駿河湾を抱く海の国でもあります。水深2500mの日本一深い海は魚介の宝庫。伊豆半島の大瀬崎から御前崎まで約163㎞の海岸線に点在する漁港には、深海魚から表層魚まで多種多様な魚が水揚げされます。沼津は古くからの干物の街。売れ残った魚を自家消費用に開いて干した保存食が始まりとか。遠洋漁業の基地として知られる焼津港はマグロの水揚げ日本一。静岡県に本部があるCGCグループのお店です作り方さばは骨と皮を除いて、包丁でたたいてAとともにボウルに入れて、よく混ぜる。豆腐は食べやすく切る。鍋にBを入れて中火にかけて沸騰したら、1のさばをだんご状に丸めて鍋に加える。アクを取り除き、さばだんごに火が通るまで煮る。豆腐を加え、Cで味をととのえ、細ねぎをちらす。ふるさとの風土と季節に育まれた料理や食材を紹介する『おかずの本』は、自称“おかずの旅人”こと、服■■部■■一■■景■■さんが全都道府県での発行を目指し刊行(現在14冊を発行)しています。日本の“ふるさとの味”を次世代に伝え続けていくことはCGCグループの願いです。今月は、2012年に刊行した『しずおかのおかず』からご紹介します。今月ご紹介するのは静岡県のおかず「さば汁」です

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