ふれ愛交差点 2022年4月号
4/29

熱帯、亜熱帯地方で栽培される果物で、日本では沖縄県、鹿児島鹿児島県で作られています。ビタミンC、ビタミンB1などのほか、ブロメリロメリをやわンというたんぱく質分解酵素を含みます。ブロメリンには肉をやわてかららかくする働きもあります。追熟はしないので、樹上で熟してから収穫されます。葉の色が濃く、枯れていないもの、甘いよい香りのするもの、ずっ、ずっしりと重みのあるものを選びましょう。葉を1㎝ほど残して切り落とし、冷蔵庫の野菜室に入れ、早めに食べましょう。ハウス栽培が進化して年末くらいから出回りますが、本来の旬は春です。甘ずっぱいおいしさはもちろんのこと、丸ごと食べられる手軽さと、かわいらしい見た目で、人気の高い春の果物です。甘みと酸味のバランスがよい栃木県のとちおとめや、甘く粒の大きな福岡県のあまおうなど、近年ではさまざまな品種が出回ります。ヘタの近くまで赤く色づいていて、ヘタは緑色で乾いていないものがおすすめです。時間の経過とともに、味わいがどんどん落ちていきます。ラップをかけて冷蔵庫に保存し、なるべく早く食べましょう。水分がつくとそこから傷みやすいので、洗うのは食べる直前にします。2■ 料理/重信初江(表紙、P7-20)、小田真規子(P3-4)、林亮平(P5)、牧野直子(P21-22) ■撮影/邑口京一郎(表紙、P8、11-12、14上、20)、岡本真直(P3-4、21-22)、南雲保夫(P5)、鈴木泰介(P7、9-10、13、14下、15-19) ■スタイリング/吉岡彰子(表紙、P8、11-12、14上、20)、阿部まゆこ(P3-4)、肱岡香子(P7、9-10、13、14下、15-19)、浜田恵子(P21-22) ■イラスト/バーバラ(P2) ■栄養計算/八田真奈 ■校正/株式会社ぷれす、畠山美音 ■デザイン/Comboin(西野直樹)、佐藤秀紀(P23-24、25) ■編集/石田純子、久保木薫、荒巻洋子、平山祐子 「清明」は、二十四節気のひとつで、万物が生き生きとしている様子を表す「清■■■浄■■■明■■潔■■」という言葉を略したものです。草木が芽生えて、花が咲き、すべてのものが生命力に満ちあふれた、すがすがしい季節です。この時期の心地よい風を清明風といい、本格的な春の到来を教えてくれます。【風習】沖縄では、先祖の墓前に親類が集まり、重箱に詰めたごちそうや酒をお供えし、供養をする「清明祭(シーミー)」と呼ばれる習わしがあります。【食べ物】店頭には新たまねぎや春キャベツなどの春野菜が多く並びます。みずみずしくやわらかな、この季節ならではの味わいを楽しんではいかがでしょうか。くらしの歳時記5日清せい明めいパイナップルいちご

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る