ふれ愛交差点 2022年2月号
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Bにんじん…30gキャベツ…50g細ねぎ(小口切り)…2本分上新粉…150g片栗粉…大さじ2C1234567連載連載「台所で料理を教わったのは私たちが最後の世代かしら」お母さんのつぶやきがきっかけになった『おかずの本』。言葉におされて県内各地を訪ね歩くと、川崎宿の「奈良茶飯」、潮仕立てあさりの「ほうかし」、あいなめのしょうゆ汁「ちゃうろ」、古都鎌倉の「けんちん汁」、「横須賀海軍カレー」、半島の伝統野菜である「三浦大根の含め煮」など、食卓に上る“普段着のおかず”に出会いました。材料 (4人分)大根…200gAじゃがいも…1個(100g)干ししいたけ…2個干しえび…20g三浦半島地域の三浦大根畑ごま油、酢、しょうゆ…各適量サラダ菜…2枚神奈川の冬の食材に大根があります。冬でも温暖な気候と豊かな土壌に恵まれた三浦半島では、古くから有機肥料を中心に育てた歴史があり、大型の三浦大根、小〜中型の青首大根が生産の主流です。横浜中華街も神奈川を代表する食の街です。冬の中華街で代表的なものは大根餅。旬の大根を米粉で練って蒸して焼いた素朴な料理です。香ばしさともちもちの食感が楽しめます。いろいろな冬野菜に干しえび、チャーシューなどの具材を入れた味は、各家それぞれ阿媽(あまぁ)=おばあちゃんの味。冬の大根餅・春のちまき・秋の月餅など、四季の故郷の味を家族で手作りしている風景は、懐かしい思い出です。1人分271kcal 塩分1.6g 調理時間30分⊕著者 服部 一景さんごま油…大さじ1鶏がらスープ(顆粒)…小さじ2塩…少々作り方Aは長さ3㎝のせん切りにし、耐熱のボウルに入れ、ラップをかけて電子レンジで6分加熱する。上新粉を加えてつぶしながら混ぜ合わせる。Bは、ぬるま湯■カップ(材料外)につけて戻し(時間外)、水気をきってみじん切りにする。戻し汁に水(材料外)を足して■カップに調整する。にんじん、キャベツはせん切りにする。耐熱の皿ににんじん、キャベツ、2のしいたけ、干しえびをのせ、電子レンジで2分ほど加熱する。1のボウルに3、C、2の戻し汁、細ねぎを加えてよく混ぜる。片栗粉を加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。ラップを広げ、4の半量をのせて直径5㎝の筒状に形をととのえて、両端はねじる。同様にもう1本作り、耐熱の皿にのせる。竹串で2〜3カ所穴を開け、電子レンジで10分ほど加熱する。ラップをはずして幅2㎝に切り、多めのごま油を熱したフライパンで両面を色よく焼く。器にサラダ菜とともに盛る。酢じょうゆをつけて食べる。うまみたっぷり神奈川県に本部のあるCGCグループのお店ですふるさとの風土と季節に育まれた料理や食材を紹介する『おかずの本』は、服■■部■■一■■景■■さんが全都道府県での発行を目指し刊行しています。2009年に上梓した『かながわのおかず』から選りすぐりの一品をご紹介します。今月ご紹介するのは野菜いろいろ大根餅神奈川県のおかずです

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